引き続き、競馬関連のお話。
競馬騎手は「追わせる」騎手(ジョッキー)が好きだ。
※(騎手の氏名は敬称略)
古くは、ウイニングチケットで悲願のダービー制覇を遂げた柴田正人。
ゴール前、苦節(若かりし頃、アローエクスプレスの乗役交代)を乗り越えて必死の形相で馬を追う姿にしびれた。
同時期に、「剛腕」の異名をとった郷原洋行、ミスターシービーの吉永正人、シンボリルドルフの岡部幸雄などがいたが、「追わせる」という感じとは違っていた。
海外では、アメリカのゲーリー・スティーブンスが秀逸だった。引退後、一度復帰したが全盛期の面影はなかったのが残念だった。
先の記述で「ジャパンカップ」について記したが、久々?に日本に登場したランフランコ・デットゥーリの騎乗を密かに楽しみにしていた。
ところが、寄る年波なのか馬の力量なのか、期待する結果は出なかった。かつては、現・社台ファーム総帥の吉田照哉氏に、「デットゥーリが乗ると5馬身違う」と言わしめたが・・・
シンボリルドルフの調教師であった野平祐二が、海外競馬を経て「モンキー乗り」を日本の近代競馬に植え付けて以降、スマートな騎乗を好評を博している。
近年の競馬騎手を考察すると、きれいに、美しく、スマートな乗り方がほとんどだ。
時代の流れなのか、がむしゃらにムチを入れて追いまくる騎手にはなかなかお目にかかれない。
がむしゃらになれない自分が言うのもなんだけど、泥臭くてかっこよくないけど、、一生懸命することに、世の人々は、心を動かす時代ではなくなってしまったのかなぁと、一人物寂しさを覚える日々である。
かっこわるくたっていいじゃなーい。。。何事もね。