大菩薩峠をようやく読み終えました。
長かった。。。。。
途中でウィキペディアで検索して、未完であることを知ってしまい、意気消沈しましたが完読です。
(出典:ウィキペディア) ---------------------------------------
『大菩薩峠』(だいぼさつとうげ)は、中里介山作の長編時代小説。1913年~1941年に都新聞・毎日新聞・読売新聞などに連載された41巻にのぼる未完の一大巨編。
幕末が舞台で、虚無にとりつかれた剣士・机竜之助を主人公とし、甲州大菩薩峠に始まる彼の旅の遍歴と周囲の人々の様々な生き様を描く。連載は約30年にわたり、話は幕末から明治に入らずに架空の世界へと迷い込み、作者の死とともに未完に終わった。作者は「大乗小説」と呼び、仏教思想に基づいて人間の業を描こうとした。世界最長を目指して執筆された時代小説で、大衆小説の先駆けとされる。
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30年にわたる連載で、後半には繰り返しの文章が多くなったり、場面展開がやや雑になったり、の展開でしたが、総体的には面白く読むことができました。
「虚無」に取りつかれた主人公のほか、「正義」に象徴される宇治山田の米友、「懐疑」に象徴されるお銀様、「信仰」に象徴される女軽業お角や多彩な人物キャラが登場して、人間の機微というか複雑な心情がちりばめて、「人間とは?」と改めて考えさせられるところが多くありました。
未完ゆえに、様々な登場人物が、その後どのような展開で物語が進むのか気をもむところですが、ないものねだりになってしまうのもやむをえません。
時代小説は、現代の風潮から隔絶された世界であるが故に、時を忘れることができるのが妙味です。
次の長編小説として、「南総里見八犬伝」を視野に入れています。2020年に読み始めようかな。