全町会長懇談会

千代田区の全町会長懇談会における支出が問題視されている報道がありました。

 

懇親会自体に問題はないのでしょうが、費用を税金で賄っているという点には問題が多いと思います。

 

実態は、地方自治体の業務の一端を代行してもらうために、年に1、2度、真昼間に食事を提供(当然のごとくお酒もでているのが通常)して、町会長たちをほめそやして、あげくに、カラオケなどもやっているのです。

代行業としては、昨今、配られている国勢調査などもその一例です。

 

行政機関が、どれだけきれいな言葉を並べても、やっていることは日本の悪しき慣習の継続です。かかわらざるを得ない職員の憤りたるや筆舌しがたいものがあります。

 

 

 

(以下、千代田区ホームページより抜粋)

懇談会費用の妥当性について

報道では「全町会長懇談会」は、ここ数年来、食費だけで一人当たり14,000円~15,000円程度の支出となっているとの指摘がありました。「大津地方裁判所が2003年に、大津市長と連合町会会長との懇談会において、一人当たり6,000円を超える支出は違法とする判決を出している」ことに対し、千代田区の懇談会にかかる費用や開催形式は、社会通念上許される範囲を逸脱しているとして疑問視する専門家もいるという内容です。

しかし、大津地裁の判決では、懇談会費用が社会通念上の儀礼範囲であるか否かの判断は、接遇の必要性、接遇の相手方の身分、接遇の場所や出席人数等から総合的に判断されるべきであると判示されており、個別事案ごとに結論が異なることは認めています。そのうえで、当該事案については、6,000円以上がその範囲を逸脱するものと判断されたのであり、区では千代田区の全町会長懇談会の食事代について6,000円以上の支出が不当であると判断されるものではないと認識しています。

(以下 省略)

 

行政機関側のコメントは、心情とは裏腹に、金額の多寡をとりあげていますが、本質的な問題はそこではないと思います。

 

アメとムチではないですが、結局は利権や既得権益の集合体としか思えません。

 

新しい総理大臣の言葉ではないですが、「国民のために働く」政治は、いつしかくるのでしょうか。。。