システムダウンとブラックボックス

東京証券取引所が、システム障害により全銘柄の終日売買が停止しました。

 

いわゆる電算システムは、証券取引所に限らず、稼働していて当たり前のもので、停止してはならないものと広く認識されています。

かつて、地方公務員時代に、少なからず電算システムの開発・維持管理に携わった経過もあり、背筋も寒くなる思いがよみがえりました。

朝一で国民健康保険のシステムが作動せず、終日停止。住民の方々にご不便をおかけしたこともありました。窓口では国民保険証が即日発行されないために、後日郵送となる旨をお伝えし、平謝りして長い一日が終わるのを思い起こします。

 

システムを提供するベンダー(企業)に、原因を問いても曖昧な答えしか返ってきません。原因解明に多少なりとも時間を要することは理解できますが、復旧後に明確な答えを求めても曖昧な口頭説明を繰り返し、後日社印のない報告書1枚が届けられる状態でした。

 

苛立って、「当該地方自治体のみならず、住民の方々に多大な損害を与えた故、損害賠償の請求をするべき」と意見しても、事を荒立てたくない役人は「次回はないように・・・」で矛を収めたがるのです。

これを見てベンダーは、まるで役人のような口調で「事故の再発防止に努めてまいります」と1枚の報告書を掲げてうやむやにしてしまいます。背景には「今のシステムが使えないと困るのはそちらでは?」という姿勢がありありと感じられました。

最終的に、「曖昧」と「うやむや」という”ブラックボックス”に閉じ込めて封印されてしまうのです。

 

今回の東京証券取引所の件もしかり、謝罪会見した社長は、おそらく原因は理解しておらず、ひたすら平謝りというていでした。

本来、原因を究明して、物的故障(機器)なのか、人的誤り(プログラムのバグ)なのか、具体的な説明を明確にせずに放置してしまうと再び同じ事象を起こしてしまいかねません。2度目に同じ事象を起こしてしまったとき、日本の市場は世界から見放されるという恐ろしい出来事に直結しているのですから。。。

 

 

ところで、話は変わりますが、日本学術会議の会員に6人が任命を見送られました。

一般人からすると、推薦者を選定して見送ることがあっても悪くはないと思うのですが、報道によるところ、どうもその選定の基準に難があるように思います。

 

というのも、任命を見送られたのは、「安保法反対」「共謀罪反対」など、現政府の施策に反対意見を述べる人々だったのです。

とある新聞記事で、「ヤンキーな政治からヤクザな政治へ(注:暴力や犯罪とは一切関係ないと記載あり)」という過激な論評が掲載されていました。

今回の任命見送りは、「自分に歯向かうものは消えて(辞めて)もらう」という体制を示し、理由を問われても答えないという政治になっていこうとしている、とも取れてしまいます。

 

表面上は、携帯料金が値下りするような、お得感満載に見せて置いて、肝心な話は、”ブラックボックス”という「曖昧」と「うやむや」の闇に葬ってしまうのでしょうか。

 

先ほど触れた新聞記事の最後の段落に、

「こってりした洋食にいいかげん飽きたしいも疲れてるし、ここはサラサラいきましょうか。うめ茶漬けにのり茶漬け、すが茶漬けは先代から継いだ出がらしを使うので茶の香はしません・・・あれ?私たち、出がらし茶漬けになんでこんなに期待しちゃっているんだろ。世界には心躍る食べ物がたくさんある。メニューになければ自分で作ればいいのさ。私たち主権者にはその力があるんだぜ。ね。そこんとこ夜露死苦。」

(出典:朝日新聞 多事奏論 編集委員 高橋純子)

とあります。

 

いづれにしても、すべては”ブラックボックス”という呪縛から解放されるべく、一般人も力を蓄えなくてはならないようです。