『論語』からの発端で読み始めた自伝。
これを読み終えたタイミングで、「日本資本主義の父」と称される「渋沢栄一」のテレビドラマが始まった。
第一印象は、「ここから始まるのかぁ」という感じでした。また、徳川家康が語りを担うという新たなパターンの試行もあるようです。
ドラマ的に、幼少期はパパっと済まされてしまうのでしょうが、もう少し丁寧に始めてもらいたかった感も否めませんでした。
今後の展開として、どこまで幅広く喧伝できるのか見守りたいとともに、できることなら、随所に『論語』の精神を展開してほしいものです。
特に、彼が35歳から50数年に渡り手をかけてきた「養育院」については、丁寧に掘り下げていただきたく思うところです。
ところで、既に亡くなられた「大川慶次郎」という競馬予想家をご存じでしょうか?
「ホースニュース・馬」の予想家として、初となるパーフェクト予想を達成しているのです。(通算で4度のパーフェクト予想を達成)
ここから「競馬の神様」と呼ばれるようになり、その後、「勝馬」「ダービーニュース」「ケイシュウNEWS」を経て、晩年はフジテレビの「スーパー競馬」に出演されていました。
当時、「メジロライアン」という、いわゆるグッドルッキングホース(見栄えが良い馬)が痛くお気に入りで、テレビの競馬中継でアナウンサーが実況しているところに、大川氏の「ライアン!・・・ライアン!」と唸るように叫ぶ言葉がかぶせられていくのを、何度か耳にしたことがあります。
この大川氏は、なんと「渋沢栄一」の末裔(曽孫)なのです。
競馬に興味を持ち始め、造詣が深くになるにつれて、何気なくテレビで耳にした「渋沢栄一」という響きを感じ取ったときの事を、今、思い出します。
何気ない風景や日常の中に、「遠からず自分と縁のあるものが密かに転がっているのだなぁ」と思うのは、何とも感慨深いものです。