電撃引退

「3月高松宮記念Vファストフォース電撃引退…種牡馬入りへ」というニュースが飛び込んできた。

 もしやと思って高松宮記念単勝を買い、それに応えるように団野騎手へG1初勝利をプレゼントしてくれた馬。

 

 じつは、2019年小倉で行われたCBC賞でも買っていた。理由は、母父サクラバクシンオーという1点のみ。なぜかCBC賞にはサクラバクシンオーがらみの馬で恩恵を受けてきた。

 サクラバクシンオー、胸前が厚く短距離で無類の強さを誇った。短距離の覇者は軽んじられる日本競馬だが、強さという点からいえばトップテン入りを果たす馬だと今でも思っている。

 

 ファストフォースは現在7歳。馬齢を考慮すれば、ここで引退という選択肢は正解かもしれない。もう少し団野くんが乗る姿を見たい気もするが。父はロードカナリアなので、今後種牡馬として距離を問わない活躍も期待できるかもしれない。

 

 思い出の1頭がターフを去ることは一抹の寂しさを伴うが、その子が走り出す時がやってくるのも競馬の醍醐味と言える。