米津 玄師に思うこと

米津 玄師(よねづ けんし)の曲を初めて聞いた時、学生時代に「理科(?)」の授業で教わったドップラー効果という言葉を思い出した。

彼の歌声は、寄せては返す波のように聴こえる。その繰り返しが、言葉の印象を徐々に色濃くしていき、脳に記憶にされていくのだろう。

 

【出典 ウィキペディアから抜粋】-------------

ドップラー効果(ドップラーこうか、: Doppler effect[1]またはドップラーシフト: Doppler shift))とは、音波電磁波など)の発生源(音源・光源など)と観測者との相対的な速度の存在によって、音と動く物体の波の周波数が異なって観測される現象をいう。

 (中略)

オーストリアの物理学者、クリスチャン・ドップラーが速度と周波数の間の数学的な関係式を1842年に見出し、オランダ人の化学者・気象学者であるクリストフ・ボイス・バロットが、1845年にオランダのユトレヒトで列車に乗ったトランペット奏者Gの音を吹き続け、それを絶対音感を持った音楽家が聞いて音程が変化することから証明を試みた。

 (中略)

観測者も音源も同一直線上を動き、音源S (Source) から観測者O (Observer) に向かう向きを正とすると、観測者に聞こえる音波の振動数は、

 となる。ここで、 : 音源の出す音波の振動数、音速 : 観測者の動く速度、 : 音源の動く速度

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難しい数式は理解できないけれど、年末に全話を一挙に再放送したTVドラマで、「Lemon」を聴く人達に寄せては返す波を連想させてはいなかっただろうか。

彼、米津 玄師も、きっと絶対音感の持ち主なのだろう、と思ってしまう。

 

ウィキペディアついでに、米津 玄師を紐解くと、音楽性の記述の中に、(かなり大雑把に抜粋)「普遍的なものを作ることを軸に、日本人だからこそ、J-POPとして音楽を作りたい」と語っており、 「このやり方は間違っていなかったんだ」と続けている。

 

彼の根底に流れる意欲と強い意志が、言霊になって歌を紡いでいくような気がする。

 

米津 玄師を紐解いていて、ちょっとうれしかったのが、来歴という記述の中に、『米津は、美術教員の免許を取得していた母親の影響で、幼児期から絵を描くのを好んでいたという。』というくだり。

 

何の関連もないけど、自分も絵を描くことが好きだった。

就職を機に、絵を描くことはほとんどなくなってしまったけれど、彼の「やり方は間違っていない」という言葉に触発されて、好きだった絵を描いてみたいという気持ちになった。