天使の卵

 新聞の「本の紹介コーナー」で知った『天使の卵村上由佳著を読み終えた。

 すんなりと受け入れられる文体で、読みやすく、テンポも悪くない。過大な期待をしなかった分だけ、素直に読めた。

 精神科の女医と美大を目指す浪人生のラブストーリーなのだが、読み進めながらも何か気にかかる要素が多かった。

 気にかかる要素は、いったい何だったのだろう。登場人物の家族背景なのか、甘酸っぱさとはかなさの漂う恋のせいだろうか。

 

 続編『天使の梯子』とアナザストーリー『ヘヴンリー・ブルー』を、図書館で新たに借りてきた。