競馬って、何だろう。
30年の長きにわたって続けている競馬。
今年は、牝馬の無敗3冠馬誕生、牡馬の無敗3冠馬誕生、そして、今日歴代のGⅠ記録を超える8冠馬が誕生した。
それなのに、テレビで見ている自分に、驚くほど感動がないことにびっくりしている。
現地に赴かなくてもテレビから流れる歓声がないからなのだろうか。とも思いながら不可思議な違和感にとらわれている。
年齢とともに感動が極めて薄くなったのか、時代と世情が絡みにくい世の中のせいなのか、今一つわからない。
単なる個々の完成の変化なのだろうか。
故・寺山修司氏なら、どのような言語を残すのだろうと、ふと思う日々なのです。
ギャンブルは、いろいろいろあるけれど、機械的でない人馬のつながりに興味を抱いた競馬。なのに、ここまで薄くなってしまった感動にどう対処したものか。
それでも、京都競馬場や府中競馬場の観客席に陣取る人々を見て、まだ、大丈夫だよね。競馬って思う気持ちもあります。
いつしか、テレビ画面に向かって、応援する馬の名前を連呼する自分を想像しながら、これからも見守っていきたいと思う日々です。