LGBT

とある自治体の議員のLGBTに関する発言が物議を醸し出しています。

 

(注釈)

LGBTとは、セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)の総称のひとつ。

Lesbian(レズビアン、女性同性愛者)

Gay(ゲイ、男性同性愛者)

Bisexual(バイセクシュアル、両性愛者)

Transgender(トランスジェンダー、性別越境者)

 

議員曰く、「LとかGとかだけになってしまうと子供が生まれない社会となり自治体が滅ぶ。」ということのようです。発言の前提として、LGBTを否定するものではないとの言葉があり、「こんなことはありえない」と自身で否定しているのですが。。。

 

議員の年齢は78歳とのこと。「普通に結婚をして、普通に子どもを産むことが、いかに人間にとって大切なことか」と強調するところに、世代間の発想の違いと時代錯誤が垣間見えました。

少子化問題とリンクさせてしまうところが、ずれていると言わざるを得ません。

 

個人的に、自分自身は異性に関心を持ち、同性に特段の意識をしたことがないので、ピンとこないところもあり、差別的な発言だと声高に語るつもりはないのですが、「普通」って何だろう・・・との思いが強くなりました。

 

「普通」・・・社会通念上の概念なのか、個々人の自由な感覚の中の規律なのか。「普通」を振りかざして、「少数者」の存在を否定することは肯定されることなのだろうか。

 

人は自分の価値観を、言葉で押し付けてしまうようです。「それは違うんじゃない。」という考え方を許容する気持ちを持たずに、公共機関の業務に携わる者がいかに多いのか驚愕させられます。

 

とある議員が存する自治体の住民は、何を「普通」と思うのだろう。