勝負?

少し前に、コロナ対策で「勝負の3週間」と力説した大臣がいました。

その言葉を聞いた時、「何と勝負するのだろう」という違和感が付きまとっていました。勝負の相手は、新型コロナウィルスなのか?それに対峙する医療機関なのか?はたまた、政府から見た国民なのか?

 

時間が過ぎ去って3週間。報道では勝負の行方について語られ、国会では野党議員が「負けを認めたらどうだ」と詰め寄る言動が映し出されています。

何か違うんじゃないかなぁ。。。言葉の使い方はあるものの、ウイルス対策において勝ち負けを論ずること事態が浅薄な感じがして、なおかつ、新規感染者の数を盾にして詰め寄るなんて愚かしさの極みです。

 

この国をあげて最善の対策を打つべき時に、なさけなさを払しょくできません。

 

現在読んでいる本の中に、戦時中のこの国が東南アジアの侵略と住民に対する非道な残虐を記している部分があります。

戦後生まれの自分にとっては、見も知らぬことなのですが、歴史は息づいていることを痛感させられます。

この国の民にかかわらず、戦争は人を鬼に変えてしまうものであり、残虐非道なふるまいを正当化してしまいます。

 

ワクチンがいきわたりウィルスの脅威が薄れてくれば、争いのない世界が待っているのでしょうか。

もっとも、人間は欲深い生き物なので、別の要素を発生して、争いを繰り返していくのでしょう。

 

ただただ、争いのない世界に住みたいものです。