ジャパンカップに思うこと

 今回は趣を変えて競馬の話。

『きっと、誰も書かないんだろうなぁ・・・』

 

39回目を迎えたジャパンカップは、スワーヴリチャードが勝った。

その昔、第1回は確かアメリカのメアジードーツが圧勝して日本馬の出番はなかった。これを機に、世界に追い付けを合言葉に諸外国の有力馬を顎足つきで招聘し、ことあるごとに日本馬は惨敗してきた。

 

その後、時を経て、シンボリルドルフなど日本馬の優勝は増えていった。また、顎足つきの招聘を辞めたこともあり外国場の参戦は徐々に減っていった。

 

日本馬は諸外国のビッグレースを視野に入れ、ディープインパクトオルフェーブルなどが凱旋門賞に挑戦するなど、あたかも日本馬のレベルが世界レベルに肩を並べ来たようにも見えなくもない。

 

そして、39回。

1頭も外国馬がいない中での日本馬の優勝。

 

世界に追い付くために設定したレースが、いまでは世界から参戦のないレースになっている。

個々の知見と財力のあるオーナーが世界のトップレベルに参戦はしているが、日本馬のレベルが世界レベルになったとはいいがたいだろう。

 

なぜなら、ジャパンカップは、諸外国のホースマンが、こぞって参戦したがるレースとなっていないのだから。

 

ふと、元・社台ファーム総帥の吉田善哉(よしだぜんや)氏の半生を綴った「血と知と地」(吉川良 氏 著)という本を思い出した。

 

いま、日本の競馬会のするべきことは、何なのだろう。。。