小心者の株式投資話

一つ目の出会い

 銘柄選びが迷走する日々の中で、何か打開策を見つけねばという想いに駆られていた。

 

 そんな時、日ごろから継続していた図書館通いが功を奏した。

 著名な投資家の話は難しくもあり、保有する銘柄がプラス1万円になったら即売るという安易な本などを経て、ちょっと気になるタイトルの本を見つけた。

 

 タイトルは「年収300万円、掃除夫の僕が1億円貯めた方法」 www9945著(※著者名の9945は、初めて儲けた株ブレナスの銘柄コードだそうです)

 (注)9945ブレナスは、2023.02.24上場廃止になっています)

 

 図書館の内容紹介では、「いわゆる「負け組」でも、億万長者になれる! 毎月5万円の積立投資から15年で資産を1億円にした個人投資家が、初心者でも簡単に真似できるノウハウをふんだんな図解であますところなく開陳します。」とある。

 

 しろうとに毛が生え始めた程度で、痛い目にあい意気消沈していた小心者の個人投資家には、内容が分かりやすく、会社勤め⇒メンタル悪化⇒退職という場面も、自己体験と照らして共感できた。筆者はその後、ビルメンテナンスの仕事に就きながらの株式投資に至り、その過程にほのかな憧れすら感じた。

 www9945さんの投資スタンスは、「実益に沿った優待を狙う」、「仕事を通じて気になる銘柄をピックアップ」、「街に出て流行から伸びそうな企業を発掘」と自分なりに解釈し、随所で一理あると理解できた。

 読後直後は、自分に取り入れてみようと考えたが、いわゆる、いいとこどりは難しく、時間が経つにつれて、すべてを自分に当てはめるのは無理があると悟った。

 

 www9945さんのブログを探してみたけど、1年に1度の収支報告がある程度で、現在はどのような状況にあるかわかりませんでした。もう、雲の上の、さらに上に行ってしまったのかなぁ・・・。

 

 それでも、世間に知られる画一的な株式投資手法ではなく、個人投資家がコツコツと自分流のスタイルを築いてゆくことの大切さは身に染みた。そのことをとっても、この本と出会えたことに感謝している。

  

 ・・・つづく