■マネジメント 続き■

 半分まで読んだ「もし高校野球の女子マネジャーがドラッカー『マネジメント』を読んだら」を読み終えた。

 いわゆる小説としての完成度としては、意見が分かれるところだろうが、率直な感想として「面白かった」
 後半の悲しい出来事に心中がゾワゾワされられ、最終的なストーリーへつながるあたりに好感を抱いたのだ。

 作者はよく知らなかったが、後で秋元康氏に支持し、AKB48のプロデュースにも
かかわっている事を知り、読み進めるうちになんとなく文中に醸し出される雰囲気について合点がいった気がした。こんな小説も『あり』だなぁって、読後に思えた。

 その感動が冷めやらぬ足で、借りていた本を返しに図書館へ赴いた。

 新たな貸出本として、ドラッカーの『マネジメント』を検索すると「貸出中」との表示。すぐに読みたい衝動に待つことが残念でならなかったが、他の企業本を借りて帰宅に向かう途中で古本市場があることを思い出し寄ってみた。

 そんな都合よくあるわけないよなぁ、と本棚を眺めていると、なにやら光り輝くような色彩に誘われて見上げると、一番上の棚に『マネジメント』があるではないか!ドラッカーだ!

 驚きとともに、パラパラと本をめくった瞬間、「あぁ、これは借りてきて返すのではなく、手元に置いて何度も読み返す本だ。」と認識。値段を見て一瞬迷いがもたげたけれど、定価の1/3だと思いなおして購入した。

 「巡り合わせってあるもんだなぁ。」と自分の中でそっと感心して、借りてきた本を読み終えた後に、熟読できることを今から楽しみにしている。